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Channel: スチャラカでスーダラな日々
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ラーメン富公

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狸小路七丁目のラーメン富公
西区西野にある「紫雲亭」の店主がラーメン富公の暖簾を保管しています

幻のラーメン「富公」数年に一度は札幌へ旅することがあります。特に狸小路は札幌の中でも必ず立ち寄る商店街です。昭和末期は一か月に一度の割合で狸小路七丁目のラーメン富公に行ってました。

当時は札幌市内で大学生をしていたので、下宿のあった北34条駅から札幌市営地下鉄南北線すすきの駅で降りて富公に行ったものです。大学は当別町にある歯科大学に通っていたのですが、大学が発行する機関誌に富公の口コミが掲載されていて、そこで富公入店の流儀を知りました。

混んでいて席が空いたらすぐに座るのではなく、店主が座れと言ったら座るとか、店主が「何にする?」と聞くまで客は何も言わないとか・・・ラーメンの味だけを追求して、他は綺麗サッパリとそぎ落としたような接客でした。

現在ラーメン富公は閉店して、一徹と言う店舗に変わりました。店主の菅原富雄さんは平成4年に食道癌で52歳の若さで亡くなられました。醤油ラーメンを頼んで味噌味がしたのは、全国広しと言えども富公だけ。後味が凄く残って、翌日まで影響するほどです。当時、醤油味の値段は500円でした。

1998年6月に狸小路七丁目のラーメン屋でラーメンを食べましたが、あの威勢のいい店主はいなくて代わりに大人しそうな店主がいました。既に富公は閉店して、同じ場所の一徹と言う店に入店していたのです。後味が残るラーメンの味は、そのまま守られていました。

「一徹」の醤油ラーメン
「一徹」の醤油ラーメン・・・690円

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