日本万国博覧会では、テーマ館の太陽の塔やアメリカ館・ソ連館などの、人気パビリオンでは数時間待ちの行列ができるなどして大変混雑した。特にアポロ12号が持ち帰った「月の石」を展示したアメリカ館の行列は延々と続き、途中であきらめて他の館へ行く人も多かった。その異常な混雑ぶりから、テーマをもじって『人類の辛抱と長蛇』や『残酷博』と揶揄されたことがある。また、国際博覧会史上初めて黒字となった。
会期中は多くのテレビ・ラジオが万博を取り上げ、NHK総合テレビでは毎日会場から中継を行なう帯番組を編成した。開会式はNHKは特別番組を放送。民放はこれに対抗するため、よみうりテレビを中心に日本民間放送連盟に加盟するテレビ全局が協力して「幕開く日本万国博」を製作した。全民放テレビ局が一致協力して1番組を放送したのは、これが初めてのことだった。