ヒマラヤ山脈には非常に多くの氷河が存在し、面積は極地を除く地球上では最大である。他に主な氷河としては、ウッタラーンチャル山系のガンゴートリー氷河、ヤムノートリー氷河、シッキム山系のゼム氷河、エベレスト山系のクーンブ氷河などがある。またカラコルム山脈にはシアチェン氷河、ヌブラ氷河、ビアフォー氷河、バルトロ氷河がある。
ヒマラヤ山脈の麓は熱帯気候や亜熱帯気候に属するが、頂上部は万年雪に閉ざされている。これらの万年雪は、巨大な2つの河川の水源となる。
近年、ヒマラヤ山脈の全域で顕著な氷河後退現象が観測されているが、世界的な気候変動の結果であると考えられている。この現象の長期的な影響は未知であるが、乾季の生活を氷河を水源とする北インドの河川に頼る数億の人々に甚大な影響を与えると見られている。