大鰐線の利用者数は1974年度(昭和49年度)の389万8000人をピークに年々減少し、2010年度(平成22年度)は62万5000人、2011年度(平成23年度)見込みは56万2000人と減少がつづいている。経常収支は運賃値上げ効果があった2009年度をのぞくと2002年度から赤字がつづいている。弘前市はバス路線の見直しや商工観光との連携などトータルな視点から鉄道維持を考えたいとしている。
2013年(平成25年)6月27日の弘南鉄道の株主総会で、船越弘造社長は大鰐線を2017年3月で廃止する方向を示した。1か月後の同年7月22日には廃止方針を一旦白紙撤回したため、大鰐線は存続することになったが、予断を許さない状況にある。大鰐線の存続に向けた経営改善策や支援計画を話し合う「存続戦略協議会」が、沿線の弘前市や大鰐町、経済団体、利用者で作られ、同年8月26日に初会合が行われた。