インドネシア・テルナテ島では2分41秒間、皆既日食が見られます。シミュレーションでダイヤモンドリングの方向や時刻なども再現できます。途中、広角に引いた星図では、周りに惑星や1等星が見えることもわかります。
皆既中の数分間は空が夜のように暗くなり、肉眼でも太陽の外気層である「コロナ」が輝いて見えます。あらゆる天文現象のなかでも、とりわけドラマチックなもので、特に皆既日食の始まりと終わりに瞬間的に見える「ダイヤモンドリング」はこのイベントのハイライトシーンです。
今回は日食シミュレーションのモデルとなったインドネシア東部に浮かぶテルナテ島に遠征して皆既日食を撮影してきます。海外で皆既日食のために遠征するのは、2008年8月1日に中国・シルクロード地域で見られた皆既日食以来です。