浅虫温泉は、青森県青森市浅虫にある温泉。青森市東部の陸奥湾に突出する夏泊半島の基部にある。歓楽街温泉として発展したことから「東北の熱海」「青森の奥座敷」と呼ばれる。温泉名も麻を蒸すことに由来し、麻蒸転じて浅虫となった。江戸時代には本陣も置かれ、弘前藩の藩主も入浴した。
泉質は、塩化物泉(旧泉質名 : 含石膏弱食塩泉。新泉質名 : ナトリウム・カルシウム-硫酸塩-塩化物泉)。源泉温度30 - 78度。効能は、神経痛、リューマチ、創傷、婦人病に効く。
浅虫温泉駅を中心に、大型ホテルや旅館などの宿泊施設約40軒が営業している。大型ホテルが並ぶ通りの裏手の海辺には浅虫ヨットハーバーと海水浴場のサンセットビーチあさむしがある。
共同浴場は浅虫温泉駅裏手の「松の湯」と、国道4号沿いの道の駅浅虫温泉内の「ゆーさ浅虫」の2軒がある。後者は「はだか湯」という名称の展望浴場で、これはかつて温泉街にあった共同浴場の名称を引き継いだもの。
至近に浅虫水族館や東北大学臨海実験所がある。観光客は主に、温泉と温泉街で開催される津軽三味線ライブや浅虫温泉ねぶた祭りなどのイベントを目的に訪れるため、温泉地の周辺施設は寂れてきており、2005年10月10日で遊園地を中心とするレジャー施設であるワンダーランドASAMUSHIが閉園した。