一般参賀とは、1948年(昭和23年)から新年(1月2日)と天皇誕生日に開催されている皇室行事。天皇誕生日の一般参賀は、昭和天皇在位中は昭和天皇の誕生日である4月29日に開かれていたが、今上天皇即位後は今上天皇の誕生日である12月23日に開かれている。
最初に開かれた昭和23年新年一般参賀では、宮内庁庁舎屋上から昭和天皇が一人で民衆に対し手を振るというものであったが、昭和40年代には左翼活動が激化し、昭和天皇に対しパチンコを撃った天皇事件などもあり、長和殿に厚いガラスを設け、ガラスの向こうから天皇・皇后を筆頭に成年皇族が参加するようになった。民衆は長和殿前の庭で日の丸の小旗を振りながら皇族を迎えるようになった。
昭和天皇の病状が悪化の一途をたどり、テレビなどでも血圧などの情報が流れるようになった1989年(昭和64年)の新年一般参賀は中止となった。昭和天皇は同月7日に崩御したため、翌1990年(平成2年)の一般参賀も中止となったが、この2年以外に中止となった年はない。