レアは、土星の第5衛星。土星の衛星の中ではタイタンに次いで2番目に大きい。宇宙探査機カッシーニが2005年11月25日に接近、探査を行った。
カッシーニが発見した衛星の一つで、名前は他の土星の衛星と同じようにギリシャ神話の巨神族(ティーターン)レアーに由来する。密度は低く大半が氷でできており、核を構成する岩石は全体の1/3以下と見られている。表面は前半球と後半球で様子が異なっており、前半球はクレーターが多く明るい。後半球は暗くクレーターは少なく網目状の線があり、これは形成直後の内部活動で生じたと考えられている。これらの性質はディオネに似ている。レアには極めて薄いが、酸素を主成分とした大気が存在することがわかっている。これは土星の荷電粒子が、氷を分解して発生させていると考えられている。