上野の森美術館は、東京都台東区上野恩賜公園にある私立美術館である。上野公園内の一角、西郷隆盛像の近くにある。日本の美術団体としては最も古く、1879年(明治12年)に設立された公益財団法人日本美術協会が設置する美術館として1972年(昭和47年)にフジサンケイグループが開館した。
上野の森美術館は、公募展や海外の美術館の所蔵品を借り受けての特別展などが随時開催されている。また、1983年(昭和58年)より上野の森美術館大賞展を1994年(平成6年)より第一生命と共催でVOCA展を毎年開催し現代美術作家の育成に努めている。
2008年に開催された「井上雄彦 最後のマンガ展」は入場制限付にも関わらず上野の森美術館最高の人出を記録した。2009年には「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展を開催。中国政府による武力侵略・寺院略奪の結果収集されたチベットの宗教美術品を展示している点や、中国政府の主張を元に作った歴史解説や作品解説をそのまま展示している点などを指し、上野の森美術館が中国政府のプロパガンダに加担しているという批判が起きた。