■オリマラオ環礁の地理とDATA
オリマラオ環礁 (Olimarao Atoll) は、は太平洋北西部カロリン諸島の環礁。ミクロネシア連邦のヤップ州に属する無人の環礁で、島の陸地面積は0.2km²。エラート環礁の北西35km程の位置にあり、ヤップ島の南東860km程の位置にあります。礁湖も含めた環礁の面積は11km²ほどで、長さは5km、幅は3kmほど。礁湖は6km²ほどの面積で、南部に2箇所の外部と接続する水道があります。
2個の小島があり、合計の面積は0.2km²ほど。オリマラオ島が環礁北東端にあり、大きめの島です。もう一島は、環礁南西端のファリピ島(Falipi Island)で面積は2.4haと小さめの島です。両方の島にココヤシが生えているほか、クサトベラなどの低木植物も生育します。
環礁全体がオリマラオ保全地区の一部となっていて、地域は海亀やヤシガニ、海鳥などの繁殖地として保護されています。
皆既帯が通過する環礁のうち、オリマラオ環礁だけが無人島です。なので、ここにはヤップ州の離島をまわる州政府の連絡船が着岸しません。しかしながらオリマラオ環礁は無人島なので長老や村長に挨拶する必要もなく、Council of Tamol (COT) という離島の自治体が構成する協議会から許可を得られればそのまま滞在できます。但し電源などはなく、夜間は沖に泊めてある船で寝泊まりした方が良いでしょう。この船もヤップ島からチャーター出来れば良いのですが、このサイトではチャーター船の情報がありません。
ここは皆既帯の南限界線に近いので、皆既時の太陽高度が74度と高くても皆既日食継続時間は短いのが難点です。それでも環礁南西端のファリピ島よりは、皆既日食継続時間が2秒ほど長くなります。
ミクロネシア連邦で見られる皆既日食のうち、島の陸地で見られるところはオリマラオ環礁が最後になります。皆既帯の陸地で見ても、最後の陸地となります。ちなみに正午中心食へ最も地理的に近いのがオリマラオ環礁です。この環礁の近くに無人島のウェストファユ環礁がありますが、惜しくも皆既帯から外れています。ウェストファユ環礁の島からだと、最大食分は99.959%の部分日食となります。
Olimarao Atoll (オリマラオ環礁北部)
7° 42´ 21.0" N △T=68.2s
145° 52´ 57.6" E
Magnitude at maximum : 1.00251%
Moon/Sun size ratio : 1.04472
total solar eclipse : 1m 54.0s
Event Date Time (WIT) Alt Partial
(C1) : 2016/03/09 10:14:36.8 +54.8° 0.00%
(C2) : 2016/03/09 11:44:51.3 +74.0° 100.00%
(MAX) : 2016/03/09 11:45:48.2 +74.1° 100.25%
(C3) : 2016/03/09 11:46:45.3 +74.3° 100.00%
(C4) : 2016/03/09 13:20:03.8 +72.1° 0.00%
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