モルディブ諸島は、モルディブの全域を占める諸島。インド半島南西沖のインド洋北部、南緯0度40分から北緯7度7分、東経72度から東経74度の範囲に位置する南北に細長い諸島。26の環礁とその中の約1,200の島からなる。約200の島に人が住む。高温多湿の熱帯気候。
北にはインド領のラクシャディープ諸島(ラッカディブ諸島)、南にはイギリス領チャゴス諸島があり、これらにモルディブ諸島を加えた3つの諸島で、インド洋中央部に南北2,000kmを超える諸島群を形成している。
海抜の最高が2.4mという平坦な地形であるため、近年の海面上昇と珊瑚礁の死滅により、国土が消滅する危険にさらされている。1m海面が上昇すると国土の80%が失われると言われる。このためナシード大統領(2008年当時)は、モルディブの基幹産業である観光収入の一部を使って海外の土地(インドやスリランカ、オーストラリアなどが想定されている)を購入し、国民が移住できる土地を確保する意向を表明している。また、国土を盛り土することで水没を防ぐ方策も検討されている。
現在、フルレ島(イブラヒム・ナシル国際空港がある)の北北東に人工島「フルマーレ」を造成している。