カレーやシチュー、スパイスなどの印象が強いハウス食品ですが、「うまかっちゃん」などのインスタントラーメンも販売しています。ハウス食品における即席めんの歴史は1973年(昭和48年)に「シャンメン」を発売し、即席めん業界に参入したことに端を発しました。その翌年、シャンメンのシリーズとして発売された「たまごめん」は、コック帽にエプロン姿の玉子がポップなリズムで踊り出すアニメーションのCMが目を引いたものです。 「ココココ コケッコ~♪ 私はハウスのたまごめん~♪」 耳に残ったのがこのメロディーです。
この歌はCMオリジナル曲ではなく、1951年(昭和26年)2月にリリースされた「ミネソタの卵売り」という曲の替え唄なのです。女優であり、歌手の暁(あかつき)テル子が歌ってヒットしたものです。
「たまごめん」の肝心の味のほうは、麺に卵を練り込んだツルツル感が独特との評判で人気を博しましたが、いつの間にか終売に。80年代末に再度発売されたものの、それも短命に終わっています。