昭和40~50年代、国道沿いに点在していた無人のドライブイン、オートレストラン。コンビニエンスストアや道の駅が台頭し、いつの間にか姿を消してしまいました。しかし! 行田市の国道17号バイパス沿いに、ひそかなブームになっているオートレストランがあるのです。その名は「鉄剣タロー」。テレビや雑誌でも取り上げられ、県北方面を通行する人は見かけたことがあるかも?広い駐車場に車を止め、いざ中へ! なんとも妖艶なライトが店内を薄暗く照らしています。入ると左側にゲーム機が並び、右側は映画「TOKYO TRIBE」のロケのためペイントされた壁が、そのまま残されています。これだけでも、昭和にタイムスリップしたよう。
ありました。食品自動販売機!アイスにスナック菓子、チョコレート…そしてハンバーガー、トーストサンド、うどんまで。レトロな自動販売機は約30年前のもので、電気代や修理代がかかり苦労が多いとか。
チーズバーガーは220円。群馬県伊勢崎市の製造元から週2回ほど車で運んで自販機に補充していているそう。なんと手作りだというから驚き! 多いときは1日200食も出ることがあるとか。着色料、保存料なしがうれしい、やや小ぶりのチーズバーガー。バンズのふにゃふにゃ感さえも懐かしい! パティも厚く、味も予想以上においしい!
現在のオーナーは女性で、「鉄剣タロー」は亡くなったご主人が熊谷バイパスの開通に合わせて始めたそう。店名の「鉄剣」はさきたま古墳から、「タロー」は利根川の坂東太郎にちなんで付けたとか。店内の片隅には、花の種や植物のプレゼントが。女性ならではの心遣いに、全国から訪れたファンから感謝の言葉が寄せられています。
オートレストラン、無機質で近寄りがたいイメージでしたが、「鉄剣タロー」は懐かしさと人情があふれる空間でした。ゴールデンウィーク、国道17号バイパスで行田市内を通過する際は、上り線を要チェックですよ。渋滞で小腹がすいたときもぜひ! 隠れたブーム?より記事を抜粋
・・・ここには、二度ほど入ったことがあります。最初は2005年冬に行きました。その頃は夜に行ったのですが、外看板のライトが点いていました。今では故障したのか、夜になっても暗いまま放置されています。今は故障しているロッテアイスの自動販売機で、アイスを買って食べたのが記憶に残っています。