マイナビニュースより抜粋
――この商品は、なぜ"ビスコ"という名前になったのでしょうか?
当時、酵母入り、油脂使用のクリームサンドビスケットという新機軸を持つ商品に、いろいろなアイデアが加えられました。そしてネーミングは、多数の案の中に「酵母ビスケット」を縮めた略称「コービス」があり、「ビスコ」はこれを逆にしたものです。
弊社の名称「グリコ」とも語呂が合いますし、また共に「八画」の「末広がり」で縁起が良かったのです。字体はグリコが角ばっているのに対して、丸みを持たせることにしました。
――なるほど。名前をひっくり返したのは面白いですね。パッケージのデザインは、どのようにして決まったのでしょうか?
それまでのビスケットは大箱入り、バラ製品が大半でした。そこで、ビスコはポケットに入るサイズのパッケージ入りにしました。行楽のおやつに持っていくのに便利なようにしたのです。
デザインですが、当時婦人薬の意匠で「黒地に月を白抜きしたもの」が店頭で目立っていたのを参考に、柿色地に大きな白の丸抜きとしました。